黒汐資料館

矢代嘉春コレクション

黒汐とともに生きた、
日本漁民の伝統漁具と生活民具の
美の世界。

日本漁民(すなどりびと)の息吹を伝える収集品
今から40年ほど前までは、
漁村では木造の船を櫓であやつり、漁に出ていました。
そのころは魚もたくさんいて沖に出なくても、漁が出来ました。
今では日本は豊かになり大型漁船で沖に出て漁をしますが、
魚は採れなくなりました。
漁民もどんどん減って、若い人は都会に出ていきます。
先代の館長は、漁村の生活が大きく変わって、
古いものがどんどん新しいものに換えられるのをみて、
捨てられていくものを保存すべきだとして、
半生をかけて、いろいろなものを集めました。
この資料館は漁村で捨てられ、省みられなかったものを収集したものです。
黒潮とともに生きたすなどりびとの息吹に触れて下さい。
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1号館の御案内

順路2 民具コーナー

漁村生活の中で愛用されていた美しい民具の数々をご覧下さい。
大小の油壺、酢壺、水壺、酒徳利、食事・宴会用陶磁器、飯ビツ、置きランプ他の
灯火用具、重ね箱、うるし椀、大漁と描かれた大小のさかづき等。

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順路3 網元の家コーナー

長ひばち、柱時計、サシコとドンザ、みのかさ、大ドックリ、算盤、あんか、銭箱等を置き、旧網元の家を再現しています。

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順路4.5.6 万祝・漁民用具 信仰コーナー

万祝コーナーには、鶴亀図万祝、下絵図、染め用型紙、祝樽、ひょうたんドックリ、和田三造画伯の『漁師』、万祝人形等。
漁民用具コーナーには、釣道具箱、鰹節製造道具、鰹節生産番付表、枕箱、弁当箱、水樽、キセル、タバコ入れ、携帯ランプ等。
漁民信仰コーナーには、関西漁民移住信仰資料、仏石跡拓本掛軸、信仰納札類フナダマ(船霊・船玉)様と全国フナダマ本等が展示されております。

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順路7.11 日本の鯨コーナー

明治初期に輸入され、外房のツチ鯨漁に使用されたものと考えられるグリナー砲から、
ナガス鯨の髭とペニス、マッコウ鯨の歯、土佐の鯨車絵等が展示してあります。

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順路8 和船模型コーナー

鮮魚を江戸へ急送する押送船、五大力船、帆うたせ船の復元模型が展示してあります。

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順路9.10.12 船大工用具・和船の部材・ほしか製造装置コーナー

船大工用具コーナーには、つばのみ、鋸、ちょうな、木こり鋸、船釘、船大工用具箱、和船の木材等。
和船の部材コーナーには、大小の梶、イカリ、漁船捲き上げ用大ろくろ、大漁旗、天秤、船灯、ラット等。
ほしか製造装置コーナーには、明治時代の資料により実物大で復元された、干鰯(ほしか)製造装置、鰯をかき集めるサラエ等が展示されております。

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順路13 タコ絵馬コーナー

イボで魚を吸い取る外房のタコ薬師信仰による奉納絵馬、やん目絵馬、拝み絵馬まで厚い信仰の世界

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2号館の御案内

順路14 漁民の伝統漁具コーナー

黒潮に乗り出し、いろいろな漁を続けてきたすなどりびとの伝統漁具をご覧下さい。
明治時代から最近のイカ角(疑似針)、見突き道具、紀州式ドンブリ仕掛け、カツオ釣り用疑似針各種、
網針(あみばり)、針筒(はりつつ)、竹で編んだイケス、エビ網、タコ壺、釣り糸をより合わせる糸車、釣り針製造具等、数多く展示しています。

見学ご希望の方は臨海荘フロントまでどうぞ

開館時間 午前10時~午後5時 (年中無休)
入館料 大人 200円 / 中・高校生 100円